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人口減少・高齢化は人類史上稀有なチャンス?! / 『日本再興戦略』落合陽一 著




こんにちは、シマダです( ̄^ ̄)ゞ

今回は最近何かと目にする落合氏の著書です〜。(目にするのは私が意識しているからかもしれませんが笑)




日本再興戦略』(2018) 落合陽一 著




日本再興





【オススメ度】

☆☆☆☆☆

日本の将来に不安のある方こそ読んでみてください。
「みんながみんな著者のようなマインドや視点を持つことは中々難しいのではないか?最後に言っている『トライアンドエラーのマインドセット』なんて特に難しくないか?」とも思ってしまいますが、逆にそう思うからこそ意識したほうがいいですし読んだほうがいいですね。
また、日本のこともテクノロジーに関してももっと知りたいと思えたので良かったです。



【購読の目的】

最近よく著者の落合陽一氏が出ているYoutubeの動画を見ていて、深い知識と先を見通す力が感じられたので興味があり、
著書も読んで更にその思考に触れるために購読しました。




【感想・要約】



章立て


はじめに なぜ今、僕は日本再興を語るのか?

第一章 欧米とは何か

第二章 日本とは何か

第三章 テクノロジーは世界をどう変えるか

第四章 日本再興のグランドデザイン

第五章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)

第六章 教育

第七章 会社・仕事・コミュニティ

おわりに 日本再興は教育から始まる









内容濃かったです。

著者が視ている未来を一部みることができます。


ただ「この技術や仕組みが良い」と言うのではなく、その前提に「日本人(の考えや価値観)に合っている」と言うふうに言っているところに著者の知識の深さを感じました。



また、著者の考える日本の文化や精神性、歴史、近代以降の日本人の状態、テクノロジーの進化によって今後どうなっていくかなどをざっくり知ることができたのが非常に良かったです。



個人的には仕事と生活が一体化したワークアズライフで、複数の仕事を無理なくおこなっている」状態というのは目指すべきところとしてしっくりきました。



また第3章でテクノロジーの進化に触れており、自分は英語が話せないので自動翻訳の技術向上を祈っているのですが(笑)、話す側がそもそも論理的に日本語を使う必要がありますね。

日本語同士では伝わるニュアンスとかもあると思うのですが、文型としてしっかり組み立てて自動翻訳を通すために、「英語を話せるようになろう」というベクトルではなく「論理的な日本語を話せるようになろう」と思いました。




第4章で「人口減少・高齢化がチャンス」と言っているのは非常に印象的ですね。日本の未来に対してどうしても悲観的になってしまうことが多いかと思いますが、著者は「人類史上稀有なチャンス」と捉えています。



第7章で言っているように「機械化が進むからこそ、人間はリスクをとって目の前にあることに取り組む」ということは非常に大事かと思いました。



とりあえず、自分も日本の文化や精神性への理解を深めることと、リスクを取ってまず行動して横展開することを大事にしていこうかと思います。






以下、印象に残った箇所、抜き出し。




はじめに なぜ今、僕は日本再興を語るのか?



「高度経済成長の正体とは、「均一な教育」「住宅ローン」「マスメディアによる消費者購買行動」の3点セット」


「今の状況でこの戦略を続けていくと、日本人一人当たりの生産性はどんどん下がっていきます。機械親和性が低く、代替性の高い人類を生産する仕組みだからです」




第一章 欧米とは何か



「「欧米」とはユートピア(どこにもない場所)であり、日本人の心の中にしかないものです。まずは、この日本人の頭の中にあるバイアスを確認しないと、日本の再興戦略を考えることはできません」


「結局、日本人は、外来的に入ってきたものをすべて「欧米」と呼んで、いろんな分野で各国の方式を組み合わせてきました。そしていいとこ取りをしたつもりが、時代の変化によって悪いとこ取りになっているケースが目立ちます


「これからの本質的な問題は、「我々はコミュニティをどう変えたら、次の産業革命を乗り越えられるか」ということなのに、「どの職業が食いっぱぐれるのか」という議論ばかりを、しているのです」


「一人がひとつの天職によって生きる世界観に我々はもともと住んでいませんでした。百姓とは100の生業を持ちうる職業のことです」


「東洋的思想とは、一言で言うと、自然です。日本人は、どこまで行っても自然の中にある同質性・均質性にひもづいています」


これからの日本人にとっては、西洋的人間性をどうやって超克して、決別し、更新しうるかがすごく重要なのです。過去150年ぐらいにわたって日本が目指してきた、西洋的人間観と文化との齟齬に、どうやって戦いを挑むかという問いに直面しているのです」



「日本人は仕事と生活が一体化した「ワークアズライフ」のほうが向いています。無理もなく、そして自然に働くのが大切なのです」


「日本人は、古来、生活の一部として仕事をしていました。先に述べた百姓という言葉は、農耕主体の社会において100の細かい別々の仕事をしているという意味です。東洋的には、ずっと仕事の中にきながら生きている、そしてそれがストレスなく生活と一致しているのが美しい」「ストレスがないことが重要です」


これからの日本に大事なのは、いろんなコミュニティがあって、複数のコミュニティに所属しつつ、そのコミュニティを自由に変えられることです


「インド型社会は精神性という点で、日本に一番適合しているかもしれません。欧州型、米国型への今までの盲信を自覚し、独自のアジア型社会を創造していくべきときなのです」






第二章 日本とは何か



「国権として政治を担う主体と、精神構造の主体が分離しているのが日本」


「日本にはカースト(日本だと士農工商)が向いている。「士」は政策を決定する政治家や官僚、新しいことを考える学者など、クリエイティブクラスです。」

「「農」の中心は百姓(生業が100個ある人たち)です。」

「「工」は専門家、職人です。」

「「商」がビジネスパーソンです。企業のホワイトカラーや金融を扱うみたいな人たちです」「「商」なんて、本来価値を生み出していないと思ったほうがいいのです」





第三章 テクノロジーは世界をどう変えるか



「これから進化するテクノロジーは、我々の生活や仕事をどう具体的に変えていくのでしょうか。まずわかりやすいのが、自動翻訳による多言語対応やコミュニケーションの進化です」


「よく機械翻訳をバカにする人がいますが、それは機械翻訳がバカなのではなく、話しているほうが対応できていないのです」


「自動翻訳と同じように我々の生活や仕事を大きく変えるのが、身体性にかかわる革新、やはりロボティクスと自動運転でしょう」


「自動運転と同じく、未来に大きなインパクトをもたらすのが、次世代通信システムの5G(第5世代移動通信システム)でしょう」
「とくに5Gで重要なのは、遅延がほとんどなくかることです」


「今後、まずはBotと人間の区別がなくなる世界がおそらく到来します」





第四章 日本再興のグランドデザイン



人口減少・高齢化がチャンスである3つの理由


「ひとつ目は自由化、省人化に対する「打ち壊し運動」が起きないことです」



「2つ目は「輸出戦略」です」



「人が減ることで需要が下がる分は輸出で補うことができます」「とくに、2060年になったら、中国は日本並みに高齢化しています。そのときには、中国にロボットを含めたサービスが売りたい放題になっているはずです」



「3つ目は、「教育投資」です」「「子どもは少なくて貴重なのだから大切にしよう」ということになります」




「日本再興のカギを握るテクノロジーがあります。それはブロックチェーンです」


「これからの世界を考えるときに、すべてのものにトークンで価値づけを行って、その価値を信用する人だけで成立するトークンエコノミーが存在することこそが、通貨制度になると思います」



「人口減少は人類史上稀有なチャンスなのです。「人口減少=ネガティブ」といった刷り込まれた知識を更新して、みなで行動していけば、きっと日本の未来は明るくなるはずです」





第六章 教育


新しい時代に磨くべき能力とは何でしょうか。それは、ポートフォリオマネジメントと金融的投資能力です


「これからの時代は、複数の職業を持った上で、どの職業をコストセンター(コストがかさむ部門)とするか、どの職業をプロフィットセンター(利益を多く生む部門)とするかをマネジメントしないといけません」


「金融的投資能力とは、「何に張るべきか」を予測する能力です」


ニッチな分野でも構いませんので、とにかくまずは専門性を掘るべきです。せめてひとつは、トップ・オブ・トップの人と話すに足る何かを探さなくてはいけません






第七章 会社・仕事・コミュニティ


「最近の日本人は、いつのまにかバランスをとるのがめちゃくちゃ下手になってしまっています。イノベーションということばを掲げるばかりで、日本の文化や社会制度の理解が浅いために、単純に西洋を真似するといった極端な方向に触れてしまっています。大事なことは、日本の土台にある文化や社会制度をしっかり理解した上で、バランスがいいイノベーションのあり方を考えることです



「今できることをやり続けないと、よっぽど勘のよい人でない限り、「将来的にこうなるから、こうだ」みたいな予測をすることは意味がありません



「リスクをあえて取る方針というのは、統計的な機械にはなかなか取りにくい判断です。ここをやるために人間がいるのです。言い換えると、近代的な人間性は、「自分らしいものを考え込んで見つけて、それを軸に、自分らしくやって生きていこう」という考え方」「やったことによって、自分らしさが、逆に規定されていきます」



「これからの時代は、「自分とは何か」を考えて、じっくり悩むのは全然よくありません。自分探し病はだめな時代です。それよりも、「今ある選択肢の中でどれができるかな、まずやろう」みたいなほうがいいのです」


「リスクを取るほどモチベーションが上がるというのは、機械にはない人間のよさなのです」







おわりに 日本再興は教育から始まる




「明治期や現在のような時代の変革点において本質的に必要なのは、投資価値のある人間を育てることなのです」



日本の多くがビジョンを共有し、トライアンドエラーのマインドセットに切り替えられたとき、日本は間違いなく再興し、そこには限りなく明るい未来が広がっていると信じています





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プロフィール

シマダ

Author:シマダ
宮崎出身。会社員をやめて、大阪で好き放題生活中です。
読書は好きですがつい無駄な時間を過ごしてしまうことも多いので、月に10冊を目標として本を読んでいます。
余裕でいけそうなら目標を上げます(笑)
普段は物販などをしております。
写真は宮崎市の人情横丁。雰囲気グッド。

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